みなさんこんにちは!やまちゃんです❗️
今日は、先日参戦した究極のウルトラレース
バックヤードウルトラ
についてお話ししたいと思います。
興味もないのに間違って開いちゃった人は、時間の無駄になっちゃうといけないんで、
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この記事をお読み頂いているみなさんなら、このレースについて、ある程度ご存知かとは思いますが、以下概要です。
バックヤードウルトラとは
バックヤード ウルトラ(Backyard ultra)は、ウルトラマラソンの形態の一つである。競技者は、6,706 メートル (4.167 マイル)を 1時間以内に走り、それを継続させなければならない。各ラップを終了した後は、残りの時間を次のレースのリカバリーに使うことができる。レースは、最後の一人になるまで続く。
つまり、最後まで走り続け、生き残った者が勝ち!
終わりが決まっていない
究極のエンデュランス(耐久)レース!
アメリカで始まったこのレースは、今や世界各国で行われる変態ランナーの力試しの場となりました。
公式ジャパンレース
2020年2月、日本で初めての公式ジャパンレース
Backyardultra Last Samurai Standing
が開催されました。
↓16人のメンバーで、初めてのジャパンレース
続いて2020年10/18
Big Dog's Backyardultra World Championship
コロナ禍の影響でオンライン中継による世界同時開催されました。
日本代表10人で、世界と戦った!
バックヤードウルトラってなんだ?
この二つのレースに参戦して感じた
バックヤードウルトラって何だ❓❓
を、参加者目線でゆるゆると紐解いてみたいと思います👍
まず初めに、一番肝心な部分
このレースは楽しいのか?
答えは明白!
ぜんぜん楽しくないです!
それはなぜか?考えてみてください。
1ラップ1時間6.7㎞、いつ終わるか分からないエンドレス。雄大な景色が拝めるわけでもなく、盛り上がるデッドヒートや駆け引きもない。楽しいと思いますか?
レースの魅力は?
魅力は、ほぼありません。
ほぼ。
足が速くなくても勝てるとか、ギラギラしてないところが良いとか、そんな感じでしょうが、強いて言うなら、"魔力"があります。
レースの魔力とは?
全然楽しくないのに、一度やると、ハマるどころか、抜け出せなくなります。
それはなぜか。僕なりに分析してみました。
↓↓↓
【バックヤードウルトラ最大の特徴】
→「完結性の無いモヤモヤ感」
このレースは、最後に残った一人のみが完走です。
なので、優勝者以外の結果はDNF
つまりリタイアなのです。
めちゃくちゃ頑張って頑張って精魂尽き果てて、倒れるまで走ったっていう、いわゆる出し切った人に突きつけられるのはDo not finish.
そう!
出し切った人はリタイア
ひどくないですか?( ;∀;)
逆を言えば、優勝者は出し切れていない可能性があるんです。
なぜなら、アシストと言われる二番手が脱落すれば、自分は優勝なので、自分が出し切ったタイミングで終わらない。
もっと走れたのにとか、まだ余力があるのにっていう状態で、レースは終わります。
競技者ならば、出し切らずに終わるレースほど、モヤモヤすることないですよね。
優勝してもしなくても、なにかしらの「モヤモヤ」が残ってしまうのが、このレースの特徴です。
この「完結性の無いモヤモヤ」を解消するためにはどうするか。
そう!
また次のバックヤードウルトラに出るしかないんです。
ぇぇ。またリベンジが待ってるんです。。。
どうです?この無限ループ(笑)
これは、もう悪魔のレースです。
どんな人に向いてる?
速く走るよりも、長く走れる人に向いてます。
走力は、必要な能力の一つで、もちろん忍耐力も必要となります。
想像してください。
あなたは今から、壁に向かって足踏みします。50分間足踏みして、10分間だけ休みます。それを、僕がいいと言うまで続けてください。
→いやいや、絶対に無理だわ。
って思う人は、出ない方がいいです。
→やりたくないけど、やれと言われればできる。
って人は、向いてるとまでは言いませんが、出る価値はあります。
新たな扉を開いちゃうタイプです。
→ふーん、なんかよく分からんけどやってみるわ。もしくは
→全然できるわ。
って人は、向いてます。次回出た方がいいです。
何も考えずにいろいろできる人や、そもそもの精神力が常人を凌駕してる人は、大丈夫です。
レースに向けてどんなトレーニングをしたら良いの?
とにかくまず第一に長い時間、何も考えずに走り続けられるトレーニングです。
いつ終わるか分からないです。
日本で行われた二大会でも、40時間を超えました。
[2021.9加筆]
昨年11月に行われた第2回ラストサムライスタンディングで、吉田幸徳選手が
日本記録 54時間362km
というヤベー記録を叩き出して完走しました。
世界記録は、ベルギーの75時間です。
75時間はもはや異次元としても、最低でも40時間は走れるようにならないと、完走は見えてきません。
[2021.9加筆]
どうやら本年のイギリスの大会で記録が更新されたようです。
なな、なんと81時間!
これ、残業だったら労基が黙っちゃいないレベルですよマジで。
もはや異次元通り越して、笑うしかないですアハハ。。。
【本番までにやった方が良いこと】
→長時間行動に体を慣れさせること
→めちゃくちゃゆっくり走るトレーニング
→エイドワークの確認・練習
ゆっくり走るのって、意外に疲れるんですよね。普段走るときと、使う筋肉がまったく違う。なので、訓練が必要になります。
サブスリーランナーのスピード練習したところで、40時間超えは見えてきません。
あと、1時間に一回エイドがあるので、このエイドを如何に有効に使うかが、鍵となってきます!
本番を想定して、エイドワークの練習もした方が良いです。
そういうアンタはどうなのさ?
と聞かれると、
1回目は怪我にやられ20ラップ、今回は睡魔と幻覚にやられ27ラップでした。
まだまだ伸び代があるんです。
僕はヘタレやろーなんです😭
リタイアの原因は何か?
これは大きく分けて2パターンあります。
→体がダメになるか
→心がダメになるか
です。わかりやすいでしょ。
【体がだめになる】
まず前者、体についてです。
例えば怪我や痛みなどで続行不能になって、やめざるを得なくなるパターン。
胃腸トラブルで、補給ができなくなるのも、よくあることです。
長距離レースは、食えなくなったら終わりと、尊敬するTJAR戦士が仰ってましたが、まさにその通りです。
基礎的な走力はもちろん必要ですが、効率的に補給できることも、完走に向けて必須の条件になります。
むしろ補給はかなり重要な要素なので、こちらについては、別に記事を書きたいと思います。
【心がだめになる】
次に心、つまり精神的に続けられない、いわゆる心が折れるってやつです。
これは、前者の要因が心を折る場合もあるし、疲労や睡眠不足で意識が保てなくなって、やめてしまうこともあります。
レース中のメンタル管理も、非常に重要な要素です。
ボーっと走れるのが一番ですが、ボーっとできるのも、ある意味才能です。
→はい!そこのあなた!今すぐボーっとしてください!
って言われても、なかなかできないですよね?
シンプルですが、とても難しいことなんです。
よくバックヤードウルトラについて、
早めにピットインして、ゆっくり休んだらいいんじゃないの?
なんてことを聞かれることがあります。
確かにそれも一つの手ですが、経験者目線で言わせて頂くと、あまりオススメできません。
もう一度言いますが、このレースはいつ終わるか分からないので、なるべく身体に負担をかけず、体力をいかに温存するかが鍵になります。
スピードを出して、足や内臓に負担をかけたりするのは、リスキーです。
10ラップごとに、戦略的にスピードラップを作って、長めに休むとかなら効果はあるかもしれませんが、自分にはその方法は向いてないなと思いました!
気持ちにも身体にも、
波が無い方が長続きの秘訣
(ここテストに出るぐらい重要)です。
これは勝手に自分が思っているだけですが、前回や今回のレースで、上位に食い込む超人たちに共通するのは、良い意味で、
「感情に波が無い」
何があっても動じない不動の精神を持っている❗️
そんな感じです。
優勝が決まった瞬間、僕ならヒャッホーーィって、シャンパンでもブチ撒けながら踊り狂いそうなのに、ジャパンレースを勝ち取った猛者は、そんな瞬間ですら、「おつかれっした」みたいに、いつもの練習会を終えたような穏やかさ。
なんだか静かに勝利を噛み締めてる!って感じでした!疲労困憊なのもあるかもしれませんが、その感情の波の無さも、パフォーマンスに影響するのは間違いないです。
つまり全てにおいて「安定」していることが望ましいんです。
このレースは、10人居れば10人のやり方がありますが、核となる部分は同じです。
フィジカルケア、メンタルケアの両方をしっかりして、管理されたシステムと限られた時間の中で、いかに自分流のレース展開ができるか。
ある意味、これがこのレースの面白みなのかもしれません。
補給などについては、また改めて書きたいと思いますが、掘れば掘るほど奥にハマって抜け出せなくなる❗️
それがバックヤードウルトラ!
もし出たいという人がいれば、こうアドバイスします!
「絶対にやめとけ‼️」
ではまた!次回をお楽しみに😁
see you next backyard👋