山の麓で!〜At the foot of the mountain!〜

山岳エンターテイナーのつぶやき

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バックヤードウルトラ京都の説明書

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みなさんこんにちは。

やまちゃんです。

今回は、例のあれ。そう!

バックヤードウルトラのお話

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バックヤードウルトラとはなんぞや!

って人はこれ読んでみて↓↓↓

今回開催されたバックヤードウルトラは

全国5会場同時開催っていう

ニュースタイルな感じでした。

僕は一番近い(って言ってもまぁまぁ遠い)

バックヤードウルトラ京都

に参加することに!


結果は先に言っちゃいます

27LAP 181km DNF

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最後の4人まで頑張って生き残りましたが、いろいろヤバくて28LAP目スタートしたけど、引き返しましました。

 

 

エントリーリスト

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えっ。。。

ちょっ!待って!モリモリさんいるやん!

そう!10月にアメリカで行われたバックヤードウルトラ世界大会で、80時間走ったあの森下輝宝選手です。

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モリモリさんと一緒に走るのはこれで3回目!楽しみな反面、強すぎて一緒に走りたくないとも思いましたが、今回は胸を借りるつもりで!

そして同じく第一回大会から一緒に出ている

みやちゃんこと宮崎翔太選手も。

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京都大会に出ようと思ったのは、もちろんみやちゃんと走りたいからってのもあったから、ますますワクワクだ!

さらに、他にもお名前を拝見したことのある著名人も数人…これは面白くなりそうだ。

 

いよいよ始まる裏庭耐久走

京都のコースは事前にアナウンスがあったルートと少し変更があり、折り返しが3箇所あることに。(距離を捻出できず、折り返しが増えたらしい)

事前の公式発表

6.71km 累積標高193m

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試走した感じ、若干高尾よりキツイかな?って感じでしたが、コースが変更になったこともあり実際は…地獄でした。

 


京都のコースプロファイル

以下が実測(GARMIN forathlete935)

GPS +GLONASSで計測しています。

20周終わった時点で、間違えて保存しちゃったので、ログが二つに分かれました。

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総距離:約193km

累積標高:約5,779m


あれ?なんか多いな。

そう思った方は、ズバリです。

そう!少し長い!そして標高が多い。

ザッと計算すると

1周約7.1km

累積標高215m

ありました。

 


みやちゃんのスントで計測した数値も、ザッとこんなもんだったので平均取って分析した結果、この数字が妥当かと。

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高尾オリジナルとの比較

高尾では、少し余裕を持ち、歩くとこは歩いて、そんなに頑張らない。

って感じ、52分でした。

過去2大会出場し、毎ラップほぼ52分で刻んでいましたので、感覚はかなり身体に刻み込まれてます。

同じ感覚で、京都の最初のラップを刻んでみたところ、56分かかりました。

正直少し焦りました。

「これはヤバイ」

そう感じました。

経験者のモリモリさんとみやちゃんも、同じことを言ってました。

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鬼のアップ

序盤はずっと登りです。

緩やかなロードを進めば、少し斜度のキツイ林道に突入し、また若干緩やかになって、そこから走れない斜度のキツイ登りが待ってる。

そんな感じでした。

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破壊のダウン

第一折り返しまで頑張れば、あとは惰性で下るだけ。

最初はそう思ってましたが、この下りがネック。

かなり斜度があるのでスピードが出過ぎる上に、地面からの衝撃がハンパない!

この下りで、だいぶ脚がやられる、さらに内臓への揺さぶりと、胸筋から腹筋にかけてのブレがジワジワとボディブローのように効いてきて、後半は脚より上半身の方がキツく、腹筋とあばらの激痛で悶絶しながら走ってました。

 

他会場との比較

【福島大会】

距離:6.7km

累積:230m

https://backyardultra.jp/races/2021fukushima/

 

【群馬大会】

距離:6.7km

累積:56m

Backyard Ultra Last Samurai Standing 2021 上野村

 

【東京大会】

距離:6.7km

累積:120m

Backyard Ultra Last Samurai Standing 2021 東京

 

【京都大会】※実測値

距離:7.1km

累積:215m

Backyard Ultra Last Samurai Standing 2021 京都

 

【島根大会】

距離:7km

累積:102m

Backyard Ultra Last Samurai Standing 2021 三瓶

 

となかなか差があるようで、エントリー時から囁かれていた「記録を出すなら群馬」というのは、あながち間違ってはいないかと。。。

こう見ると、福島と京都の累積標高がどぎついのが、よく分かります。

あと、距離が100mでも長いと1分や2分と、戻ってくるのにかかる時間も増えるので、その辺にも違いがでるかと。

ただ、同じフィールド上で一緒に走っているメンバーは同じ条件なので、「何も言えねぇ」っす!

 

※各地事前公表と実際のコースプロファイルに違いがあるようなので、先日公開された

[Podcast]

100miles 100times

のバックヤードウルトラ回を参照しています。

#0-73 Podcast 100miles 100times – Backyard Ultra 2021 – 100miles100times

 

 

群馬と京都

これはあくまで個人的な所感ですが、群馬大会でトップを争う方々が、「1LAP30分台で帰ってきている」というのも、京都大会に当てはめると「現実的ではないペース」だと感じます。

いくら走力があっても京都のコースでそれやると、間違いなく早々に足が死にます。

京都では、速い人でも「40分台中盤」が限界のペースなので、長くても10分そこそこのレストしか取れない。

かたや30分近くレストを取れるコース…

距離も累積標高も違うコースを比較しても、あまり意味がないとは思いますが…

これだけは言わせて!

京都はエグい‼︎‼︎‼︎

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サポートのお話

バックヤードでは、各自2人までサポートを付けることができる。

自分はサポートあり、サポートなしの両方を経験している身なのではっきりと断言できる

「サポートは絶対必要」

なので今回も、第一回大会で大活躍してもらったサポートのプロ

たいせー

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にお願いしたところ、二つ返事どころか即答で快く引き受けてくれた。

ブリーフィング途中に、焚火でサンマを焼き始め、会場中の香ばしい煙を充満させ、どや顔で「これで他の選手のメンタルを削ってやりますよ」って言ってた彼は、何を隠そう、彼は某FT社勤めの遊びの達人である。

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サポートに求められることは様々なので、一概には言えないが、今回たいせーにお願いして良かった点はたくさんあるが、特に

決してネガティブなことを言わない

という点は、ピカイチだった!

バックヤードは、ご存じの通り、ぐるぐる走なので、ある意味ではメンタル競技。

いつ終わるかもわからない、自分の体がただひたすら壊れていくのを感じながら、同じ道をただ往復するだけ。。。

なので、メンタルが崩壊しやすいんです。

ただ、たいせーはサポート力もピカイチながら、持ち前の性格というか、彼のイチイチポジティブな言動には、かなり救われた。

なので、こういったロングレースで、選手をどうサポートしていけばいいか?というお悩みを持つ方は、「常にポジティブに、前向きに選手と接する」ということをやるだけでも選手はかなり気持ち的に助けられるということを覚えていてほしいし、実行してほしい。

たいせー、ありがとう!!!!

 

狂人モリモリさん

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世界大会で80Lapという脅威の数字を叩き出したモリモリさん。

走っている間、ずっと喋ってました。

コース上でのすれ違いが何回かあるのですが、「この人ショートカットしようとしてます!」なんて冗談を言い合いながら、わいわい走ってました。

あまり大きい声では言えませんが、もりもりさんはめちゃくちゃオ〇ラをこいてました。プッププップ

「その日はたまたま胃腸が活発に動いてくれてただけ」と言ってましたが、それだけ走りながらも、活発に動く内臓に「やっぱもりもりさんすげー!」と思いましたし、その辺りに強さの秘訣があるのではと推察されます。

なんにせよ、強い人と走れるのは楽しかったです。

もりもりさんありがとうございました。

 

みやちゃん語録

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○ ブーストモード

ずっとゆっくり走ってるから、「ゆっくり走る筋肉」に疲労が溜まってきて、もう体力が限界ってときに、「速く走る筋肉」にシフトし、ペースを上げることで、今まで使っていなかった筋肉を使って走る、いわゆる体力延命措置。

使用は数回、使ったあとは身体が回復したような軽さを感じることもあるが、大抵は気のせいで、身体に大きな負担がかかることから、諸刃の剣的モード。

 

○ 59分59秒

みやちゃんが「これはいよいよヤバイ」ってときに出すワード。1時間以内に帰ってきたら、次のラップにスタートできるので、59分59秒で入ってそのまま次のラップをスタートする、言わば「体力限界ギリギリやけど、ラスト1ラップまで出し尽くしてやる!」っていうみやちゃんの意志表示。

だが、このワード出したラップも、大抵いつも通り帰ってきて、いつも通りスタートしていく、「定刻職人」それがみやちゃん。

今回も一緒に戦えて楽しかった!

みやちゃんありがとう!

 

 

「まだまだ若いもんには負けねえ」

そう言っていたのは、兵庫から参戦の荒谷拓也選手でした。

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SNSで繋がりはありましたが、何気にはじめましてでした。

第一印象は「上品なおじさん」

バックヤード後の印象は「めちゃくちゃ強いクレバーなおじさん」

24LAP目、この周回を戻れば100mile(160km)ってときだった。

あらたく兄さんは、僕に「次の周回で止めようと思う」と漏らしてきた。

脚が痛いと言っていたが、まだまだ走れそうなあらたくさんをけしかけるつもりで「この周回で止めてもいいんですよ」なんて生意気な口を叩いちゃったもんで、あらたく兄さんの闘志に火を付けてしまい、「まだまだ若いもんには負けてらんねぇ!」って28LAPまで走りました。

時間の都合上28周で止めてましたが、まだまだ走れそうでした。

これが俗に言う"やめるやめる詐欺"

 

最後に

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強い人たちと走れるのは、本当に楽しい。

僕は自分がラストサムライになれる可能性が低くなるとしても、またモリモリさんやみやちゃん、あらたく兄さんたちと同じ会場で走りたいと思います。

バックヤードウルトラってのは、そういう大会。こんなに地味でキツくて、盛り上がらなくても、また僕は「裏庭」に帰って来てしまうんだよなぁ…

 

see you next backyard💨