こんにちは!やまちゃんです。
突然ですがみなさん、
「ゾーン」
という言葉を聞いたことありますか?
そう!いわゆるアレです!
全集中!!!的な?(小声)
今日は、どんな競技でも存在する「ゾーン」についてのお話。
ゾーンとは
集中力が極限まで高まって、自分がやっていること、やろうとしていることが、まるで無意識のように何も考えずに行うことができ、高いパフォーマンスを発揮できるだけじゃなく、疲労さえもほぼ感じない。そういう心と身体の状態。
いわゆる「全集中」的な?(2回目)
たとえば、野球のバッター選手にいう「球がゆっくり見えた」「球が止まって見えた」とか、プロゴルファーのいう「今から打つパッドの軌跡が見える」みたいな超集中状態のこと。何かの競技に打ち込んだことがある方は、そういった経験も少なくないのでは?
僕と「ゾーン」との出会い
僕は昔、4年間ほど射撃の競技選手をしていたことがあります。しかもオリンピック選手に指導を仰ぐほど、恵まれた環境で。
射撃は、メンタル競技の最たるもので、いかにゾーン状態に入れるかが、勝敗を分ける大きな要因となりました。
そこで学んだことは、まさに「ゾーンの入り方」でした。
無意識とは違う 「過意識」
いかにゾーンに入れるか、オリンピアンや世界選手権常連者でさえ、日々試行錯誤を繰り返し、究極のゾーンを追求していました。
当時教わったことは、それは、
ゾーンは「無意識」とは違う
ということ。
意識してないのに意識してる、
意識の向こう側
「過意識」
が存在するということです。
この表現が正しいかどうかは分かりません。
あくまでも僕の実体験に基づいていることをご理解ください。
当時の僕は、この「過意識」の意味が全然理解できませんでしたw
むしろ指導者に対して、心の中で「何言ってんだこの人!わけわかんね!」とさえ思っていました。
失礼極まりないヤローです殴ってやりたいです。
過意識とは、たとえば的に向かってピストルを構えた瞬間、「引け」と意識していないのに、勝手に引き金を引き始めている。一連の動作を身体にインプットさせ、意識しなくても、本来意識しないと出来ない動作が行える。こんな感じですかね。
ランニングと「ゾーン」
ランナーにとってのゾーンは、よく言う
ランナーズハイ
って状態がゾーンか、限りなくゾーンに近い状態だと思います。
何も考えずにペースを刻めて、呼吸は安定して
前にドンドン進めるけど、疲労はほとんど感じない。体が軽く、勝手に足が進むような経験ってありませんか?
それがいわゆる「ゾーン」です。
ウルトラにもゾーンはある
もちろんウルトラマラソンや、ウルトラトレイルなど、100km近く、もしくはそれ以上走っても、ゾーンはやって来ます。なんなら時間や距離が長い分、何回もゾーンはやって来ます。
実際、気の遠くなるようなロング走をしていても、
あれ?さっきまで足重たかったのに、今すごく調子いい。
なんかドンドン走れちゃう。
みたいな感覚がたまにあるんですが、僕は軽いゾーン状態だと思って、感覚の波が切れるまでそのまま走ってます。
「うぅぉぉぉーっ」て感じに力をたぎらせ、全集中でラストスパートを刻んだ結果、ゴール間近でタイム良くなったりするのも、高い集中状態という意味で、ゾーンに近いかもしれません。
ゾーンに入るには
まず、自分のゾーン状態を知ることです。
ランナーであれば、ランナーズハイ
登山であればクライマーズハイ
それぞれの競技に、いわゆるハイ状態、何も考えずにやることができる状態ってのがあって、まずは自分がそれを体験すること。
なので、日々のトレーニングやレース、なんでもいいので、「なんか知らんけどめちゃくちゃ調子がいい!」ってときの自分の状態を、よく覚えておいてください。
ゾーンに入るための「スイッチ」
当時、いわゆる射撃のプロたちは、ゾーンに入るため、それぞれの「スイッチ」を持っていました。
そのスイッチは、自分がゾーン状態に入ったときの前後の環境、体調、時間帯や体の動きまで、細かく分析して、「こうすれば入れるんじゃない?」みたいな行為を何度も繰り返して、体得したスイッチでした。
中には、毎日の睡眠時間や食事、排尿排便のタイミングや、射撃ポジションに立つ歩数まで、克明に記録して分析している選手もいました。
アスリートとはそこまでしなくちゃいけないのかと思う一方、身近に世界レベルを感じた貴重な体験でもありました。
僕のスイッチは「脳内再生されるあの曲」
僕は、自分が「入ってるな」って感じるとき、必ず決まってある曲が、エンドレスで脳内再生されています。
その音楽は「メリーさんのひつじ」です。
あっ、そこのアナタ!そっと画面閉じようとしたでしょ?こいつヤバイと思ったでしょ?w
これは、自分のゾーン状態を認識できるようになってから、気が付いたことです。
そういえば、なんかずっと流れてるな!と。w
スイッチは誰にでもある
みなさんも、普段のトレーニングやレースを通じて、なんか調子いいなって感じたら、「今日はめちゃくちゃ調子良かったなぁ」で終わらせるんじゃなくて、なんで調子良かったのか、何したから調子良くなったのか、自分が調子良いときってこんな感じなんだ!ってところに、注目してやってください。
よくわからない調子の良さに、スイッチのヒントがあるかもしれません。
スイッチは誰にでもあるんです。それに気付けるかどうかなんです。
それ「調子の良い状態の自分の分析」何度か重ねるうちに、スイッチが見つかるかもしれません。
ゾーンに入ることができれば、パフォーマンスや競技力が上がるのはもちろん、何よりめちゃくちゃ楽しいです!
調子いいときって、マジで楽しいですよね!
ゾーンを知るための近道
一番遠いようで一番近い道。
それはルーティンです。
そう、同じサイクルの繰り返し。
普段の生活でもトレーニングでも、何でも良いですが、同じようなサイクルを繰り返すことで、自分の身体の小さな変化に気付きやすくなります。
僕はトレーニングや遊びに、このルーティンを取り入れています。
それがグルグル走や連続ピストン走などの、いわゆる「周回走」です。
自分の心と身体の小さな変化に気付ける、最適なトレーニングです。
メンタルも鍛えられるしw
~「メンタルおばけ」の実績~
よく知り合いから、「鋼(はがね)のメンタル」とか「メンタルおばけ」なんて言われることがある僕ですが。。。
そのメンタルおばけの名を世に知らしめたのが、昨年春の
【月間累計走行距離1400km】
人としての生活を捨て、寝ても覚めても毎日50km近く走り続ける兄のルーティンを繰り返した結果、世界ランカー入りすることができましたが、この話をすると、大体の方は「ぽかーん(・Д・)」って顔します。
あっ、そこの貴方、口開いてますよ!
【IDG100K】
近所の「井田川」河川敷1周1.3kmのループをぐーるぐる100km走ったことで、富山県民を震撼させる。
https://www.instagram.com/p/CAc1_6KA8RK/?igshid=ghdtl2zbugra
【Amazon100K】
Amazonプライムで映画見ながら、トレミで100km
https://www.instagram.com/p/CFi5AechMXZ/?igshid=1bdkc8jiaud0z
【KENSO ULTRA200K】
富山県総合運動公園クロスカントリーコース2.1kmを95周して200km走破
https://www.instagram.com/p/CJZ9WejhIk-/?igshid=1h6yq5zew273x
そして先日はお隣の石川県まで遠征し
【UTP67 100miles】
全長1.2kmの卯辰トンネルを、67ピストンして100マイルを走破
https://www.instagram.com/p/CLlbJL2BiL0/?igshid=m0r7jhrqkh9s
これだけおバカなことやってれば、ランナーの端くれとして、ゾーンを語る資格ありますかね?笑
僕は、自分がゾーンに入る瞬間や入ってる状態が分かります。
スイッチの切り替えが上手く行ったときは、たとえ100km走っていようが、まだまだ走れそうな感覚が湧き上がってきます。
自分のカラダと対話せよ
要するに、普段の生活やトレーニングを通して、自分のカラダと対話し、小さな変化や違和感に気付けるようになることが、パフォーマンスを向上させる第一歩。
一見つまらなさそうな周回走や、面白味のない基礎トレーニングの中に、あなたのスイッチが隠れているかもしれません。
もうちょっと詳しく知りたい方にはこの本もオススメ!
トップアスリートには、トップたる所以がある。