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山岳エンターテイナーのつぶやき

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「TJAR2024」選考会で落ちました。

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久々のブログ更新となります。(サボりすぎ)

 

更新するたびに「挫折報告」みたいになっちゃってますが、失敗を忘れないことが成功の基になりますので、敢えてブログに書いてみます。

「TJAR2024」挑戦の結果

結果は選考会での「不合格」でした。

不甲斐ない結果に正直落ち込んでいます。

落ちた理由も何となくですが納得しています。

どう足掻いても出られないものは出られないし、今さらあーだこーだは言いません。

ぐや"じ"い"ぃぃぃ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

ですが、気持ちを切り替えるためにもこれを書いています。


TJARに出るためには

書類審査→抽選①→選考会→抽選②→本戦

という過程があります。

抽選①については2024年から導入されました。


厳しいトレーニングを積んでも、この抽選①で涙を流した選手をたくさん知っています。

僕は何とか書類審査と抽選①を突破して、選考会に臨むことができました。


この選考会ではいくつかの「審査項目」があります。

基本的な走力・山岳登坂力、読図能力、緊急時対応力、露営生活技術力、そしてTJAR完走に必要とされる総合的知識力(筆記)


そのすべての審査項目において「審査基準」を満たさなければ、TJARには出られません。


前回の2022年大会においても、この選考会での審査項目「緊急時対応力」が審査基準に満たず「不合格」となりました。

その様子については、前回のときに書いたブログをご覧ください。(1番下にリンク貼っておきます)


では今回はと言うと、今回もこの緊急時対応力審査で不合格でした。

前回とは内容もガラッと変わり、審査方法なども全く異なっていました。

前回のブログでは、審査項目などについて詳細に触れましたが、今回の選考会で「ブログ見ました!」「あれ見て対策してきました!」という方が一定数いらっしゃったことを受け止めて、今回は細かく触れません。


なぜかというと、『毎回同じ内容だとは限らない』ということで、対策されたという方に申し訳ない気持ちがあることと『試験対策さえしとけば良いという問題でもない』という思いもあるからです。


ですので、今回は細かい内容には触れませんが、備忘録的に自分が感じた『TJAR選考会で見られているポイントはどこなのか』を簡単にご説明します。

 


TJAR選考会の審査基準

端的に言うと「どんな状況でも冷静に判断、分析、自己解決できるか」です。


もっと言うと「一生懸命にTJARに向き合って、がむしゃらに頑張っている自分を見てもらう場ではない」ということです。


基本走力、山岳登坂力などは、そもそもTJAR完走に必須な能力の一つであるので、備わっていることが当然なんです。

めちゃくちゃスケールを小さくした二日間の関門です。「選考会関門に間に合わない」ってのは、、、そういうことなんです。


あと、関門ギリギリをギリギリの体力でゴールする!これはオッケーかと言われると、そうではない。

むしろ「体力=集中力・判断力」なので、体力、時間的にギリッギリな感じで関門通過するとどこかの審査項目で判断ミスなどに繋がる可能性が大きい。

 


審査で見られているポイント

何度も言いますが「一生懸命にやればいい」ってもんではありません。

その代わり、問われていること、求められているポイントをしっかり押さえていれば、さほど難しいものではない。


じゃあポイントさえ押さえるような対策をすれば良いか!

答えはノーです。


TJAR選考会の選考基準や合否判定のポイントが明示されていない理由はそこにあります。

いわゆるどこがポイントなのか分からない状態なのです。


選考会に参加した選手で、後々になって「あそこがダメだったんじゃない?」「あの手順でオッケーだったからポイントは〇〇だ」なんて話もしますが、あくまでもすべて推測の域に過ぎません。

もちろん審査員や実行委員に知り合いがいて、基準などを聞き出せる人もいるかもしれませんが、あくまでも「終わってから」です。

選考会前から内容や合格のポイントが分かっていることは、ありえないと思います。

 


「本戦出場」を見据えているか

TJAR選考会の真髄はこれに尽きます。

本戦出場を見据えて、山岳知識、技術、体力が備わっていれば、審査はさほど難しいことではないと思います。

「落ちたおまえが言うなよ」と言われればそれまでですし、本戦すら出られてないので参考になるかすら分かりませんが、今回の選考会参加で感じた部分です。

 


僕が落ちた理由

僕はとにかくTJARに出たくて、2018年ごろから準備を始めました。

2019年にソロでTJARをしました。

2021年には書類審査でポカミスをして落ち、2022年では選考会で落ちました。

今年の選考会で最後にしてやる!何が何でも受かって本戦に出てやるんだ!と強い想いで2年間鍛え直し、心身ともに仕上がった状態で、「よっしゃ全力でやったる」と選考会に臨みました。


正直、めちゃくちゃ全力でした。

こんなとこで自慢しても意味ありませんが、初日のロードではトップで登山口に辿り着きました。

知っている顔がみんな

「やまちゃんが⁈トップ⁉︎」

みたいな顔してました。忘れません。あの顔。

(登山口でコースロストして、一気に5人くらいに抜かれたのはここだけの話)

頭と身体をフル回転させて、常に気を張っていました。

 

そして自分の性格上「誰かに見られると一生懸命になっちゃう」「全力の自分を判定してもらいたい」みたいな感じになってしまうんです。

今思えば、気持ちが強過ぎて、頭で理解してても実際やり始めたら、ちょっと抜けちゃってたところがあった。

そこが審査基準にハマってなかった。

ただそれだけのことなんです。


それで落ちました。それだけです。

一生懸命全力でやると、やっぱり冷静さに欠けて判断力が落ちる部分がある。

それは山での実際に起きるアクシデントでもそうかもしれません。

何が起きても常に冷静に判断できなければならない。

そういうところを見られています。

 

TJAR2026へ

これは次回への挑戦の備忘録でもあり、自戒の意味を込めています。

そしてこれからTJARを目指す方へのアドバイスでもあります。


走力、体力だけではどうにもなりません。

経験値と想像力と行動力。

大きくまとめると「人間力」です。


ですが、体力と経験値はあればあるほど良いです。あればあるほど本戦に近付くと思います。

トレーニングは一生懸命した方が良いですが、アクシデントの想定や緊急時対応などは、如何に冷静な判断ができるかなので、想像力と行動を連動させるイメトレも効果があると思います。

次回がどういう審査になるかは分かりませんが、山のアクシデントから大きく逸脱した内容は出ません。これだけは言えるでしょう。


過酷な山でのトレーニングはリスクが伴います。相手はときに人智を超える「自然」という大きなものです。

しかし、常に安全性を取っていれば、経験値は伸びないとも思います。

「リスクを冒せ」という意味ではなく、「リスクを学べ」ということです。

なので、知識の研鑽も必要だと思いますし、講習会などに参加することも必要だと思います。

いざ過酷な状況でアクシデントに見舞われた時、「知識の有無」が結果を左右すると思います。


僕はある程度の大雨や風の予報でも山に入ることはありますし、持っている装備で切り抜けられると判断すればビバークもします。

無理なら下山します。ここの線引きも重要です。

そして雷の警報や注意報が出ていれば、山には入りません。体力や装備ではどうしようもないことが分かっているし、死ぬのは嫌だからです。

 

じゃあ何で雷はヤベーのか?

ザクっとですが、稲妻から雷鳴までの時間が1秒で、雷までの距離が大体340mです。山での340mなんて、すぐそこです。

 

そういうことを知っているか知らないかも、山でのリスクマネジメントに大きく関わります。

要はこの「リスクマネジメント」のために知識も必要です。

事前準備や知識の有無で、リスクは限りなく減らせます。そうすれば経験値の伸びも上がります。

 


最後に

TJAR2024に落ちたことは、ショックです。

 

正直に言うと、受かった人への羨ましい気持ちや妬みに近い感情もあります。

でも僕は、TJARに関わるすべての人をリスペクトしています。

本当にすごい人たちばかりで尊敬しています。

ここにリスペクトがなければ、僕がこの先挑戦する価値も意味もありません。

なので僕は、また挑戦します。

そして出場される皆さんを応援しています。


今回の挑戦にあたり、たくさんの方々に応援していただき、誠に感謝しています。

本当にありがとうございました。

とても嬉しく、とても幸せな環境だったと思います。

気持ちを一旦区切り、また次を目指して頑張ります。

お待たせして申し訳ない気持ちでいっぱいですが、また応援していただければ嬉しいです。

 


See you next TJAR.

 

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