こんにちは。この度、晴れてブンスイラーとなりましたやまちゃんです。
ブンスイラー❔と言いますのは、この7月の連休に開催されました
⏩分水嶺トレイル
に出場し、
⏩Bコース(120㎞)ソロの部
を無事に完走いたしました👍
分水嶺トレイルとは?
(以下、公式HP抜粋)
2011年より始まった健脚縦走のトレイル大会です。
秩父多摩甲斐国立公園の4つの百名山(雲取・甲武信・金峰・瑞牆)と4つの分水嶺(多摩川・荒川・富士川・千曲川)を3日以内で踏破し、南牧村の獅子岩までたどり着く、登山道ほぼ100%、ファストパッキングスタイルの、タフで楽しい縦走大会です。
タフで楽しい縦走大会です……タフで楽しい……タフで楽し……うそつき😭
えげつなかったです。
控えめに言って、えげつなかったです。
えぇ……それはもう…えげつなかったです。
今までに出たどの大会よりも、過酷で辛かったです!
というよりこの大会は、
トレイルランニングとは別カテゴリーですね(笑)
前置きが長くなりましたが、今回の参戦レポートを長いので、4部作にしたいと思います。
- コースダイジェスト前編
- コースダイジェスト後編
- ギア&ウェア編
- フード編
(書けばリンク貼り付けます👍)
今回は、コースガイダンス前編ということで、前半のコースやルートのことを中心に、書き留めます👍
まず、僕が出たBコースは
start→東京・青梅永山グランド
goal→長野・八ヶ岳清里
平沢駐車場(獅子岩)
の全行程約120㎞のコースです。
謳い文句どおり、ほぼ登山道です。
累積標高は約12000m+Dとありますが、途中から
累積標高なんて全く気にならないぐらいキツイです。
制限時間は3日目の16:30
つまり、64時間30分。
丸3日間って感じで、各チェックポイントに関門があります。
必ず通過しなければならないチェックポイントがいくつかあるのですが、その他は基本的にどのルートをと言っても良いです。
でも、大体の参加者は、みんな同じようなルートを辿ります👍
参考までに、僕は今回のレース
⏩60時間12分(2日間12時間12分)
で生還しました。
速いか遅いかはよく分かりませんが、半分より少し前ぐらいをキープしていたように思います。
最初のチェックポイント(以下CP)雲取山荘では、35位前後と言われました。
自分の前に、30人以上いるなんて、みんな速すぎる❗
さすがは健脚自慢の集う大会です❗
ちなみに、
⏩スタート~雲取山荘
補給箇所なし
水場が二ヶ所
①一杯水→チョロチョロとしか水が出ていませんでした。場合によっては枯れるかも。
②酉谷山避難小屋→ドバドバ出ていました。この日は問題なく補水❗
といった感じで、他のトレランの大会と違って、エイドはありませんし、補給箇所も限られています。
食料、行動食、水
は、これでもかってぐらい持って行く方が無難です。
この点については、フード編で触れたいと思います。
スタートは真夜中の午前0時❕
青梅永山グラウンドです🏃
ここで、必携品チェック&セレモニーを終えてから、レッツスタートです💖
スタートしてほどなく、
⏩青梅~辛垣城址
までの間に、コースロストしました💦
そんなにすぐ👀‼️と思う方もいるかと思います。
この辺りは、結構入り組んだ道も多く、さらに所謂「ナメてかかる」パートなのか、ロストした人たちは、皆ここのパートだけ試走していませんでした。
僕もこの小集団ロストの渦中におり、林道からよく分からない舗装道に出たところで、ロストに気付きました。
前の人についていくだけの思考だと、こうなりますし、文句も言えないですね。
初っぱなから反省です❗
最初のCP「雲取山荘」まで約50㎞
いや、長すぎ……えぇ…ほんとに。
いくつもの山を越え、速い人では10時間ほどで、自分は12時間半でたどり着きました。
ここまで12時間で辿り着けば、通常コースタイムの約0.5×ということで頑張ったのですが、一歩及ばず💦
雲取山荘で大休止の後、飛龍山を経て、通過ポイントのある
「将監小屋」へ
飛龍山は登らずに、飛竜権現に一旦巻いて行くので、「道、あってるかな?」って不安になる人もいたはず。
ちなみに、この辺りは、かの有名な
平家将軍 平将門
の由来の地があり、この将監も、それにちなんでいるのかな❔
なんて勝手な想像を巡らせながら、
ピットイン。
すでに時刻は初日夕刻。小雨🌂
ここまでのパートでは、雨避けのため
⏩三度笠
みたいなやつを被っていました。
mont-bellの「クラッシュド・アンブレロ」というギアですが、詳しくはギア編で。
かなり目立っていたらしく、後々「笠の人です」というと「あっ、笠の人だ!途中で見掛けた」という方も居ましたし、追い越し追い越される方には、必ず笠をいじられ(褒められ羨ましがられ)ました👍
将監小屋では、たくさんビバークする人が居ました。雨が本降りになる前の、良い判断だったと思います。
「行けるところまで行こう」と出発した僕は、ほどなく夜間の大雨に見舞われます💦
ここから、唐松尾山の登りを避け、南側の巻き道を、夜間ひたすら歩きます。
登りはありませんが、ザレていたり、雨で沢が増水していて、ヒヤリとした場面もありました。
黒えんじゅの分岐までひたすら歩きますが、疲労のためスピードが上がらず、さらにプチコースロストで、沢下に迷い混みそうになるところを、他のブンスイラーさんに助けてもらうというアクシデントまで😓
「コース外れてるぞ!落ちるぞ!しっかりしろ!こっちに上がってこい!」
と、ヘッドライトで誘導してくれて、檄を飛ばしてくれました。
あわや遭難の危機を脱し、気を引き締め直して、水干、小さな分水嶺を越え、ドロッドロツルッツルの雁峠へ💦
地面のコンディション最悪で、倍の時間がかかりました。
ここから、いくつも山を越えますが、燕山と古礼山は巻きました❗
体力の温存(すでに寒さと眠気で疲労困憊)
水晶山を越え、いよいよ
⏩雁坂小屋
へ到着です👍
本当に言葉どおり「命からがら」
辿り着きましたよ……えぇ……
めちゃくちゃ疲れました。
雁坂峠には二日目の
a.m.1:00ごろ
着きましたので、
すでにレース開始から24時間経過❗
そりゃ疲れるわな😓
ここでビバークを試みるも、ビバークしてる人でテント場は飽和状態💦
スタッフから、
「テン場の斜面か、笹藪の上しか張る場所がない」
と言われ、迷わず笹藪の上をチョイス👍
自分としては、
笹藪による地面の冷気の断熱
&クッション
&洪水避けの効果を狙う❗
とにかく雨☔がすごい!
全身ドボドボ❗
以下FB備忘録
「行く勇気、退く勇気」一部引用
ここ(雁坂小屋)でビバークするか、このまま進むか悩んだが、雨が本降りになる前に行けるとこまで藪に張り綱をくくりつけ、何とかストックを立てて自立させ、ザックを中に放り込み、着替えもせず、全身ずぶ濡れのまま、ツェルトに潜り込んで眠ること約30分……さ、寒い……さ、さ、寒すぎる❗
目が覚める。体の震えが止まらない。
厳冬期の北アルプスでも、こんなに震えたことはない。
これはヤバイ。ミスった。
そのまま眠り込んだのがいけなかった。
体が動かない。ヤバイ。
リタイア申告して、小屋に駆け込もうか。
どうしよう。半ばパニック状態であったが、リタイアするにも、とにかく暖を取らなければ!
間違いなく死ぬ!
駆け込んだ山小屋で、着られるものをすべて着る(ダウンジャケット、ダウンパンツetc.)
低体温症の予防や治療には、保温や加温のほか、「食べる」ことが推奨されることから、とにかく食べまくる‼️
カップラーメンを二個❗
スープまですべて飲み干す🍜すると、どうだろう。
みるみる体力が回復し、活力が湧く。
「食は命」
なんだか行けそうな気がしてきた。
ダメかと思ったが、行けるところまで、行ってみよう。
こうして、最初の「行く」決断を下し、夜を徹した破風山越えを敢行することになった。…………
ということで、コースダイジェスト後編に続きます❕
本当の試練はここから👍

だいぶ長々と書きましたが、この大会は、いかんせん情報が少ない❕他の大会に比べて、レビューやレポートが少ない❕ので、自分が次に出るときのため、そして来年出ようかなとお考えの方のため、少しでも細かくレポートできたらと思っています。
興味ある方はまた見てください❕