みなさんこんにちは!
山岳エンターテイナーのやまちゃんです!
先日、OMM JAPAN2020に参戦しましたので、そのお話をしたいと思います。
まず「OMM」とは
テントや食料などの荷物を全て担ぎ、二日間に渡って、広大な自然フィールドで、地図に示されたポイントを巡るというオリエンテーリング形式のレース。
歩荷・登坂力だけでなく、地図を正確に読む能力のほか、ギア選びや荷物のパッキング能力まで全ての「選択」が結果に直通する、まさに山屋の力試し大会である。
僕自身は、OMMのことを
「山岳大運動会」
と呼んでいます!
山の総合格闘技でもありますねw
そしてOMMは、部門が分かれています。
【ストレートの部】
決められた順番にチェックポイントを巡る。
よりスピードを求められるが、
勢いのあまりCPを見逃す恐れがあるので、
慎重さも必要。
制限時間内に全てのCPを取らないといけないので、サボれないよ!
【スコアの部】
好きな順番に行きたいCPを巡る。
自由度は高いが、計画性が求められる。
適当に進めば、どツボにハマって
抜けられなくなる可能性大。
潔く捨てる選択をしないと、沼にハマるよ!
そして知らない方もいるかもしれないので、OMMの代名詞→「藪漕ぎ」について説明しときます!
「藪漕ぎ」とは
進路を阻む笹、枝や蔦などの藪を、オールを漕ぐように両手で掻き分けながら、道なき道を進むことから、そう呼ぶ。(自分説)
大抵、最初は丁寧に藪を両手で払い除けながら、跳ね返りやつまずきに注意して進むが、終盤になると、あきらめの境地から
体に絡みつく藪へ、顔面から突っ込み、家に持ち帰る勢いで力任せに引きずるようになる。
OMMとは、藪漕ぎとの壮絶なバトルなのです。
2年連続同じバディで、ストレート部門に出場
昨年は、難易度の低めなBコースで
失格という挫折を味わうも
今年はAコースで苦戦しながら
無事に完走できました(*´∇`*)
自分の今の実力と感覚を確かめるための二日間でしたので、結果はあまり気にしてませんし、大したことありませんw
【OMM装備品のお話】
コンパス
つべこべ言わずにコンパスを出せ!
信じられるものはコンパスのみ!
コンパスの声を聞け!
ってぐらい、キーアイテムです。
実際、コンパスをろくすっぽ見ないCPは、ことごとくロストしました。
反面、逐一コンパスで進路を確認したCPは、ほぼ読み通り取れました。
これがOMMのすべてです❗️
事例↓↓↓
北に向かって尾根を降りたらええんやな😎よしっ!って、真っ直ぐ尾根を伝ってるつもりが、そのうち微妙に尾根が分かれていることに気が付かず、東に降りていた。真っ直ぐ歩いてるつもりだった。。。
が、一番危険です。
なので、方角はこまめに確認すべきですね。これぞ学び。
コンパスなくても方角とか進路が判るという人も稀に居ますが、自分の場合は、感覚なんてあてにならないことが分かりましたw
ウェア
今回のフィールド、「野沢温泉」の奥に広がる広大な山中は、
とにかく「藪が強め」!
漕いでも漕いでも跳ね返る!
藪のビンタやスネバット!どこから跳ね返ってきたのっていうケツバットまでw
足が滑って、ズボンに藪が突き刺さり、お気にのTNFに穴が開きました🕳
チッキショーーッ😭
中には、おニューのレインウェアを引き裂かれた残念なプレイヤーも居ましたし、半袖短パンだったバディは、スネがズタボロでした。
なので、OMM出たいと思ってる人へ忠告↓
おニューや、お気に入りののウェアは着てくるな!絶対に( *`ω´)捨てても惜しくない「二軍」で来い!もう一度言う!お洒落はいらん!二軍で来い!
ちなみに今回は、雨にも降られ、泥にもハマり、靴もドロッドロ👞
靴下を洗っても洗っても、沸いて出てくる泥に、放心状態。
食料
軽いもの(アルファ米やラーメン)が主流になると思います。
OMMは、二日間に渡るので、一日目が終わればキャンプサイトにピットインします。
そこではしばしば、自ら持ち寄った贅沢品で、宴会が行われるのが風物詩です。
酒や肉、米を炊く人なども居ますし、それらを全部担いで来ます( ̄∀ ̄)
僕のバディは、鹿肉やらの燻製を持参し、お酒も小カップ3,4本持ってきてました。
めちゃくちゃ美味かったす(*゚∀゚*)
僕は焼き鳥缶をツマミに持っていきました。
こういう楽しみ方もあるのが、OMMの醍醐味でもあります。
OMMといえば、ULTRA LUNCHの
ビバークレーションですが、
せっかく買ったのに、腹減りすぎて、前日の晩に食べちゃいましたw
めちゃくちゃ美味しかったです⭐️
みなさんもぜひ、お試しあれ!
OMMあるある?
不思議なのは、持って来たものをたらふく食べたのに、2日目に全然荷物が軽くなってない。。。みたいな現象があるんですが、アレなんなんでしょ。
【CPの探し方】
基本的に地図に記された○のど真ん中にあります。。。
どこまでもどこまでも、果てしない藪を漕いでもCPが見つからないってときは、場所間違えてる可能性がありますので、
引き返しましょう!
「もうちょっとだけ進んで様子見てくる」をやると、いらん藪をめちゃくちゃ漕ぐことになりますし、ドツボにハマりますよ。
そんな貴方に贈ります。
そんなに藪が好きか?どこまで漕ぐのか
そんなところにCPがあるはずないだろ。
さっさと戻ってコンパス出せ。
「たぶんこっち」じゃない!コンパスを出せ。もう一度言う!コンパスを出せ!
そう、前述のとおり、
コンパスこそすべて❗️
ちなみにですが、OMMでは、違うペア同士、仲が良かろうが、知り合いだろうがなかろうが、「CPあった?」とか聞かないし、教えないし、教え合わないです!
→それがOMMでの優しさ!
なので、同じ部門であろうペアが、CPを見逃していたり、明らかに違う方向に進んでいたら、心の中で(しめしめ❤︎)と思いながら、見送ってあげましょう!笑
逆に、自分がミスルートしてるとき、しめしめと思われてますよ❗️お互い様なんです!
↑普段は仲良しの友達・山猿家
このときばかりは、しめしめしめしめ!
お互い山中で出し抜きあってました!笑
↑おニューのレインが破れた可哀想な人です。
【バディのお話】
2年連続でバディを組んだ
スカイランナー 通称:ミッツ
長野県のとある村で桜農家を営む彼は、木々を愛し、自然を愛でる
ネイチャーファイター!
その生業から独自の視点を持ち、スカイランニングで鍛えたタフなトレイルワークでガンガン引っ張ってくれる。
学ぶこともあり、とても助けられた。
そんな彼が「テント場でやるんだ」と、DSを持ってきたことを明かしてくれました。
おそらく彼だけでしょう。
OMMにニンテンドーを持ち込んだ人間は。
もしかすると、Switchなら居るかも。
と思いましたが、絶対居ない。
修学旅行でさえ、DS持って来たら怒られるのに、OMMに持ってくるなんて。
しかも何のソフトか聞いたら
「ドラクエ」
えっ?いやいや!昼間、散々リアルドラクエやって、冒険してきたのに、明日もまたリアルドラクエやのに、まだ冒険欲しがるの?
楽しませてくれますね相棒。
みなさん、もう一度言っときますね。
よりスピードの求められるストレート部門。
いかにして軽量化するか悩む装備品リストに、
任天堂の文字はない(´ω`)
しかしながら、すべては自己の選択による展開を求められるレース。こうした自由な発想と「選択」こそがOMMのすべてなのである。
ちなみに彼は、テント場で
YouTube見てました。
DSとは。。。
ネイチャーファイターとは(゚ω゚)。。。
来年は時期的な事情もあり、バディを組めないので、ニューバディ募集中。
新たなバディには「DSはいらない」と伝えようと思います。。
とにかく、山が好きなみなさん
OMMに出よう!
そして藪を漕ごう!
藪を愛し、藪に愛されれば、山岳スキルアップ間違いなし!
→最後に
開催に尽力頂いた関係者、
スタッフ、ボランティアの皆様
とても楽しい大会でした。
本当にありがとうございました。
↑ボランティアしてくれた友達・ムズムズ
おつかれさまでした!
OMMよ!また来年!
see you next YABU‼️