山の麓で!〜At the foot of the mountain!〜

山岳エンターテイナーのつぶやき

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冬山登山を始めたい方へ〜雪山のススメ〜

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みなさんこんにちは!

山岳エンターテイナーのやまちゃんです👍

まずこの写真をご覧ください。

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どうです?美しいでしょ?

これは日本です。

日本が誇る北アルプスの雄・立山

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南アルプスの女王・仙丈ヶ岳f:id:yamanoid:20210108162754j:plain

 

北欧ネパールみたいなゴリゴリの山岳大国に行かなくても、素晴らしい雪山の景色は、日本でも堪能できます。

そこでみなさんに冬山の良さをPRし、反面冬山が持つ怖さをレクチャーして、両面を合わせた魅力をお伝えしたいと思います。

 

【冬山のあれこれ】  

〈冬山の良いとこ〉

 ≫なんたって倍増する非日常感

冬山は、登山をしている人の中でも、一握りの人しか行きません。

なぜなら、装備とある程度の知識がないと行けないからです。

トレラン装備とかで、シュシューーッなんて行く人はいないと思いますし、そんなに簡単にはいけないのです。

だから、人も少ない。誰もいないなんてことも、普通にあります。

みなさんが普段「きれいだなー」って眺めているところに、自分一人だけ立っている!なんならスマホの電波も届かないかも!文明から隔絶された世界に、足を踏み入れるってだけで、非日常感が倍増します。

夏山でも、場所によれば非日常MAXなのに、さらに閉ざされた冬山なんて、非日常しかないでしょ!

 

≫苦労の末のこの上ない達成感

冬山はめちゃくちゃ時間かかります。

夏山の倍以上の時間と労力をかける代わりに、達成感はひとしお!

ラッセルなんてあれば、自分が付けてきたトレースがきれいに見えるし、自分がどれだけ頑張って登ってきたか、とっても分かりやすい。

寒いし、暑いし、きついし、重いし、長いし。。。の何重苦をも乗り越えたる冬山登山は、人間力を高めてくれる!すなわち、人としても成長できるのだ!

 

≫この世のものとは思えない絶景

これはもう説明いらないでしょ。

そこにたどり着けた者にしか、見ることが許されない「山の本当の姿」

力強さの中に描かれる優しい曲線美。

極上のスイーツのようなコントラストは、息をするのも忘れるほど美しいのです。

写真や映像では、これっぽっちも伝わらない。

五感で感じる景色に勝るものはないです。

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〈冬山のつらいとこ・こわいとこ〉

≫目の前に迫る死の恐怖

簡単にいうと、死ぬ危険が増します。

登山は、夏山でも「安全第一」が原則なほど、他のアクティビティに比べると、命を落とすリスクは大きいです。冬山となると、そのリスクは倍以上!

滑落や雪崩はもちろん、低体温や凍死など、常に何らかの死の恐怖が目の前にぶら下がっています。

僕は以前、残雪期の白山で滑落し、九死に一生を得た経験があります。

www.xn--n9jn4194a5j7c.com

 

カリカリの斜面は「マジで止まんない」です。経験者は語ります!

 

そして雪崩「もうそろそろ行きまっせ」と言わんばかりにひび割れ「ぼこっぼこっ」と地鳴りがすれば、冷や汗が止まりませんね。

実際に雪崩が起きている斜面を反対から眺めたことがありますが、率直な感想は「こりゃやべーな」です。

 

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あと、冬山はマジで寒いです。先日の仙丈ケ岳では、冬季避難小屋の中でもマイナス10℃前後。外に出れば、体感はマイナス20℃ですよ!そんなところに長くいたら、死ぬに決まってますよね。スマホで写真撮ろうとして手袋なんて外そうもんなら、一瞬で指の感覚なくなって、動かなくなりますよ。

そう!当たり前ですが…冬山はマジで寒いんです。

 

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≫気軽に行けないほど長く辛い行程

冬靴ってめっちゃ重いし、登山口までの林道とかが通行止めになっているので、夏なら車で行けるような道を、くっそ重たい装備持って、とぼとぼ歩かないといけません。

ちなみに僕が行った冬山通行止め林道ワースト3を発表!

第3位 扇沢大町線(針ノ木岳、爺ヶ岳方面)

→冬季通行止めゲートから扇沢駅まで 約6㎞

www.xn--n9jn4194a5j7c.com

 

第2位 烏丸林道(常念岳、蝶ヶ岳方面)

→ほりでーゆー前ゲートから三俣登山口まで  約8㎞

www.xn--n9jn4194a5j7c.com

 

第1位 中房線(燕岳方面)

 →宮城ゲート(有明神社付近)~中房温泉登山口まで  約12㎞

www.xn--n9jn4194a5j7c.com

 

どれも北アルプスになりますが、夏なら車でスイスーイのところを、重たい装備を背負って、カッチカチの重登山靴を履いて、何時間も歩かないといけない。

考えるだけでお腹いっぱいですよね。

ほんと、ザックの肩ベルトがちぎれるか、肩がちぎれるか、どっちが先か!ってぐらい肩が痛いです(;^ω^)

 

いざ登山口についても、ラッセルがあれば倍以上時間かかるし、日帰りで行こうなんてもんなら、夜明け前にスタートして、日没後に下山するなんてことになります。

山と高原地図のコースタイムは、サマータイムなんで参考にはなりません。

とにかく長すぎて、心が折れがちなのが冬の山。

 

≫お財布から諭吉も逃げだすハイコストさ

冬山は、装備がものを言います。

装備がないといけないので、ない人は買いそろえる必要があります。

冬山用の登山靴、アイゼン、ピッケル、ゴーグルやバラクラバ、ワカン、スノーシュー。。。

ひとつ一つが、それなりの値段します。

初期投資だけで10万円近く逝くのが、冬山登山のつらいとこ。

でもね、みなさん!雪山はマジで装備がモノを言うので、そこはケチらず、良いもの、自分に合ったものを買いましょう。

 

とくに冬靴は、必ずお店でフィッティングしてから買いましょう。

冬靴って、触っても堅いし、履いたら想像以上に堅くて歩きにくいです。

サイズ合ってなかったら、一瞬で靴擦れやマメできますよ。

しっくりくるものを買いましょう。

 

ちなみにピッケルは、いざという時に必要です。

これ使う場面は、九死に一生の場面か、テントのペグ替わりぐらいですが、持っているとかなり「バエる」ので、必ず持ちましょう。

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肩こりもほぐせますよ!↓

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つらつらと書きましたが、冬山は最高です!

 

しかし、危険と隣り合わせなので、ネットの情報だけを鵜呑みにせず、かならず知っている人に連れて行ってもらいましょう。

ネットやSNSに溢れているキラキラした画像や写真は、冬山の良い部分だけを見せていますよ。実際は、ガッチガチに震えるほど、凍てつく爆風や、飲み物を凍らせるほどの寒さが待っています。

 

それらを理解したうえ、万全の準備をしていけば、きっと素晴らしい景色を拝ませてくれて、この上ない経験を与えてくれるところが冬山なんです。

みなさん、冬山はじめてみませんか?

 

 see you next Snow Mountains⛰

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