こんばんは。やまちゃんです。
台風上陸で、雨が強くなってきました☔️
脈絡はないですが、
今日は、回顧と備忘録として、
▷白山で滑落した話
を綴っておきます。
あれは、2015年のゴールデンウィークでした。
登山始めて、道具もそれなりに揃い始め、トレランも始めたことで、ガンガン山に登れるようになり、一人で山に行くようになりました。
伊吹山、武奈ヶ岳と、関西でも雪深い山を登ったこともあったので、それなりの自信と過信がありました。
さて、ゴールデンウィーク!
どこか山に行こう!と決め、残雪の
"霊峰白山"
に登ることにしました🏔
ということで、弾丸で車をぶっ飛ばし
市ノ瀬ビジターセンターへ。
市ノ瀬に着いた時点で、バリバリの残雪がありましたが、厳冬期の伊吹山と武奈ヶ岳しか雪山経験のない自分は、「まぁ雪山なんてこんなもんだろう、行けるやろ」と軽く考えていました。
よく調べず、思い立って弾丸で行ったので、別当出合の登山口まで行くバスが、まだ運行を開始してないことも、現地で知りました。
とにかく、準備不足でした💦
そして、何よりも悪天候のため視界が悪く、風もかなり強い!
さらに装備品も、一応の雪山ウェアに軽アイゼンとストック!
(12本爪やピッケル⛏は持っておらず、ヘルメットも持っていませんでした)
ヤバイ!ヤバすぎる!今思えば、死にに行くようなものというか、無知というか、ツッコミどころ満載です。
この装備で雪山に入った時点で、僕はもう遭難していたと言っても、過言ではありません。
頑張って、市ノ瀬〜別当出合までとぼとぼ🚶♀️
徒歩で向かい、砂防新道ルートで登山開始⛰
別当出合も雪で埋まってます。
別当出合は、まだ橋板はかかっておらず、恐る恐る渡ったことを覚えてます!
中飯場や、甚之助避難小屋も、雪で埋まっている上に、別当出合までの徒歩に時間を費やし、甚之助避難小屋に着いた時点で、すでに昼12時!いろいろヤバイ!
自撮りしてみたり…
飛んでみたり…なんと愚か。
「ここまできたし、登るか」
の間違った脳内信号に従い、エコーラインから阿陀ヶ原へ!
この時点で既に、ホワイトアウト。
5m先も見えないぐらい。
行ったことのない山で、視界がほぼ無くなり、風もめちゃくちゃキツイ。致命的。
この時点で私はようやく
"退く決意"
をします!えぇ…遅すぎます。
そして、強風の中、観光新道コースで、下山開始です。黒ボコ岩へ!
風がヤバイ!
この写真を撮った数分後、
雪のない登山道→雪渓→雪のない登山道
となっているところで、歩きづらさから一旦軽アイゼンを外し、また着けることを億劫に感じた結果、唯一の装備である軽アイゼンを外したまま、雪渓をトラバースしました…🍃
案の定、雪渓の真ん中で、足を滑らせた私は、腹ばいで、カチカチに凍った斜面を、どれだけ滑ったか分からないぐらい滑落しました。
とっさに雪の斜面に突き刺したストックも、指から離れ、無惨にも斜面に突き刺さったまま、体は下へ下へと、遠ざかって行きます。
さっきまで、こんなことしてチョケてたのに…
おそらく100mほど滑落した後、一度立ち上がってますが、そのまま勢いで後ろに倒れ、今度は頭を下にして、滑落第二部!
セカンドインパクト!
そして、どれぐらい落ちたか分かりませんが、頭から藪漕ぎに突っ込んで、ようやく
止まりました。
雪庇を越えて、崖から落っこちてもおかしくない状態で、尾根の藪漕ぎに突っ込んだことは、奇跡というほかありませんでした。
そして私は、2分ぐらいピヨピヨ🐥放心状態を経て、30歳手前の大の大人が、涙を流して泣きじゃくりながら、小声で「やばい…死ぬかも…だれか…助けて…」とパニックに陥るのです。
〜長いので、第二部へ続く〜